長崎の魅力と歴史(=古代時代)

国を超えた交流基地となった対馬・壱岐・五島

長崎は、九州の北西部に位置し、島が多く、海洋に面している箇所が多いという地理的・地形的な特徴から、長崎の古代文化の特色として、長崎の島々が古代における海外との文明・文化交流の拠点となってきたことがあげられます。

長崎県の代表的な島々には、朝鮮半島に近く交流拠点の歴史が長い「対馬(つしま)」、SDGs未来都市認定など先進的な取り組みで注目を集める「壱岐(いき)」、遣唐使派遣の中継地であり、キリスト教文化が残る「五島(ごとう)列島」。長崎を代表するそれぞれの島が、古代から、交流による”融合”や交流が断絶された”痛み”という両面の歴史を残しながら、独自の文化を残し、発展を続けています。

日本に亡命した百済人の技術による朝鮮式の山城「金田城(かねだじょう)」跡、『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に記された「一支国(いきこく)」の王都に特定された遺跡「原の辻遺跡王都復元公園」。遣唐使が中継地として立ち寄り、万葉集などにも登場する「三井楽(みみらく)」など、歴史が凝縮した史跡に富んでいます。

交流・融合を積み重ねながら形成されてきた日本の歴史、交流の分断による痛みの歴史を知りながら、日本の歴史を凝縮して味わってみてほしいと思います。

なお、食文化においては、対馬の郷土料理「ろくべえ」など、韓国料理の特徴も合わせ持った特有の料理も見られ、長崎の島々は、古代から積み上げられた”融合文化”を実感できる場所でもあります。

画像=対馬の古城「金田城」跡地から見た光景

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